2023-07

如是ということ

12.葬式仏教について  (神谷湛然 記)

/   12.葬式仏教について  葬式仏教という単語は仏教に対してネガティブなイメージを感じる人は多いようである。仏教出家者が自信をもって葬式仏教を完全にに肯定している話は私は聞いたことがない。にもかかわらず、仏教出家者のほとんどが実際にや...
如是ということ

11.‘血の思想’について  (神谷湛然 記)

/   11.‘血の思想’について  オウム真理教の麻原彰晃は、最終解脱をするためには教祖たる自分の肉を体内に入れなければならないと説いていたらしい。ぐたいてきには、女性においてはイニシエーションとして教祖と性交して教祖の精液を体内に入れる...
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10.宗教と人間について  (神谷湛然 記)

/   10.宗教と人間について  2018年7月に麻原彰晃こと松本智津夫は絞首刑にてこの世を去った。2023年3月、大川隆法が病死した。前スタイルを作り出したことで創始者となりえた。者はオウム真理教の創始者であり、後者は幸福の科学の創始者...
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9.再び戦争と人間について  (神谷湛然 記)

/   9.再び戦争と人間について  先日、自民党の重鎮がある講演会で「戦える自衛隊」を訴えた。北朝鮮のミサイル発射や台湾侵攻の危機、ロシアの北方領土でのミサイル訓練などが念頭に発せられたとの報道であった。対外脅威論は今に始まったことではな...
如是ということ

8.戦争と人間について  (神谷湛然 記)

/   8.戦争と人間について  ここ最近、日本では中国の台湾侵攻や北朝鮮のミサイルへの驚異、そしてロシアによる北海道攻撃への心配まで出てきてもうすぐ東アジアでは戦争が起こるような雰囲気である。 私は以前五味川純平の「戦争と人間」という小説...
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7.‘豊かさ’とはなにか  (神谷湛然 記)

/   7.‘豊かさ’とはなにか  先日4月9日に選挙があった。大阪府知事選と大阪市長選、府議戦、市議選の四つがあって忙しい投票であった。 どこの党派にしろいづれの候補者も共通していえることは、豊かになりましょう、ということであった。大阪で...
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6.‘生きる’ということ  (神谷湛然 記)

/6.‘生きる’ということ  なぜ生まれてきたのか? なぜ生きるのか? なぜ死ぬのか? 死んだらどこへ行くのか?・・・。古今東西の命題である。イエスや釈尊などの賢者がその解答を教えてくれたから納得するというものでもないだろう。道しるべにはな...
経典・経論

舎利礼文  (神谷湛然 訳)

/   舎利礼文(しゃりらいもん:真理の具現者たる釈尊の遺徳を偲び礼賛する言葉)                    湛然 訳  一心頂礼 万徳円満 釈迦如来 身心舎利 本地法身 法界塔婆 我等礼敬 以我現身 入我我入 仏加持故 我証菩提...
如是ということ

5.再び、‘仏’ということ  (神谷湛然 記)

/  5.再び、‘仏’ということ  前章では、「仏」をめぐるさまざまな観念と、マッサラな目で世界を見ることの難しさを展開したものであった。 今から23年前(2000年)の11月に縁あって広島県にある少林窟道場にお世話になった。道場主である井...
如是ということ

4.仏ということ  (神谷湛然 記)

/  4.仏ということ   ‘仏’という言葉を耳にした時、人はよく思い浮かべるのは、‘お釈迦様’であろうか。あとはお寺にあるようなさまざまの仏像であろうか。死体を‘ホトケ’と日本ではよく使われている。なにか特別な存在、神ごときありがたきヒト...
如是ということ

3.[空]から「如是」を考える  (神谷湛然 記))

/  3.から「如是」を考える  般若心経をはじめとする般若系の経典は「空」という概念を用いて教えを展開している。有名な言葉は「色即是空空即是色」であろう。「空」は、実体がないとよく訳されるが、虚無主義・ニヒリズムに陥ってしまいそうな感がし...
如是ということ

2.「如是」の使われ方  (神谷湛然 記)

/   2.「如是」の使われ方  先ほど挙げた「宝鏡三昧」は如是について、銀椀と雪、明月と鷺は混然一体のようにみえるが、それでも、銀椀は銀椀であり雪は雪であり、明月は明月であり鷺は鷺であると説いている。しかれども、銀椀という概念、雪という言...
如是ということ

1.はじめに  (神谷湛然 記)

/  1. はじめに  「如是」という言葉は、特に仏教ではよく耳にする。曹洞宗ではよく読誦される「宝鏡三昧」の冒頭には「如是の法仏祖密に附す」とある。「かくのごとし」とか「ありのまま」とか訳される。なにかわかったようなわからないような曖昧な...
経典・経論

甘露門  (神谷湛然 訳)

/   湛然訳      甘露門(永遠の命の教え)   南無十方仏 南無十法法 南無十方僧 (すべての真実なる如是に任せ切ります。すべての真実なる如是の教えに任せ切ります。すべての真実なる如是を実践する人々に従い信じ敬います。)   南無本...
経典・経論

延命十句観音経  (神谷湛然 訳)

/        延命十句観音経     湛然訳   観世音 南無仏 与仏有因 与仏有縁  仏法僧縁 常楽我浄  朝念観世音 呉念観世音  念念従心起 念念不離心   自由自在にいつでもどこでも現れ出る如是の力よ。真実である如是にすべてを任...