2024-05

経典・経論

21.普勧坐禅儀その2  神谷湛然 意訳

/   21.普勧坐禅儀その2  神谷湛然 意訳  夫(そ)れ、参禅は、静室(じょうしつ)宜(よろ)しく、飲食節(せつ)あり。諸縁を放捨(ほうしゃ)し、万事を休息して、善悪を思わず、是非を管することなかれ。心意識の運転を停め、念想観の測量(...
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20.普勧坐禅儀その1  神谷湛然 意訳

/   20.普勧坐禅儀その1  神谷湛然 意訳   ‘なぜ、あらゆる人々に坐禅を勧めるのか’  原(たず)ぬるに夫(そ)れ、道本円通(どうもとえんづう)、いかでか修証を仮(か)らん。宗乗自在、なんぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん。いわん...
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19.正法眼蔵 現成公案その6  神谷湛然 意訳

/ 19.正法眼蔵 現成公案その6  神谷湛然 意訳  しかあるがごとく、人もし仏道を修証するに、得一法通一法なり、遇一行修一行なり。(このようにして、人がもし生身のいのちを親密に行じ悟りを証するとき、一つの生身のいのちを獲得し、一つの生身...
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18.正法眼蔵 現成公案その5  神谷湛然 意訳

/ 18.正法眼蔵 現成公案その5  神谷湛然 意訳  うを水をゆくに、ゆけども水のきはなく、鳥そらをとぶに、とぶといへどもそらのきはなし。(魚が水のなかを泳ぎ行く時、どこまで泳ぎ行っても果てしなく水が無限に広がり、鳥が空を飛ぶ時、どこまで...
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17.正法眼蔵 現成公案神谷湛然 意訳その4  

/   17.正法眼蔵 現成公案その4  神谷湛然 意訳  身心に法いまだ参飽(さんぼう)せざるには、法すでにたれりとおぼゆ。法もし身心に充足すれば、ひとかたはたらずとおぼゆるなり。(自己の身心が生身のいのちにまだ至っていないとき、生身のい...
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16.正法眼蔵 現成公案その3  神谷湛然 意訳

/   16.正法眼蔵 現成公案その3  たき木はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。(たき木は燃えて灰になれば、決して灰からたき木に戻ることはない。しかれども、生身のいのちとい...
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15.正法眼蔵 現成公案その2  神谷湛然 意訳

/   15.正法眼蔵 現成公案その2  仏道をならふといふは、自己をならふ也。自己をならふといふは、自己をわするるなり。自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。(生身のいのちを学ぶとは、自己とは何たるかを学ぶことである。自己とは何か...
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14.正法眼蔵 現成公案その1  神谷湛然 意訳

/   14.正法眼蔵 現成公案(げんじょうこうあん)その1  神谷湛然 意訳   *   *  「正しい教えの眼目」  ‘いかに生きるべきか’   *   *  諸法の仏法なる時節、すなはち迷悟あり修行あり、生あり死あり、諸仏あり衆生あり...
如是ということ

51.三界六道について  神谷湛然 記

/   51.三界六道について  前稿で、三界六道について触れたが、さらに考えてみたいと思う。 まず、三界である。欲界とは、欲望にとらわれた世界とされる。欲には五欲という五つの欲に分けられるとされ、一つの解釈は、眼・耳・鼻・舌・身の五つの感...
如是ということ

50.輪廻について  神谷湛然 記

/   50.輪廻について   輪廻は、仏教も含めたインド思想の重要なキーワードとなっている。アーリア人のもたらしたヒンズー教に源泉があるとされ、のちに生まれてきた仏教やジャイナ教に多大な影響を与えて、詳しく展開されることになったといわれる...
如是ということ

49.不殺生について  神谷湛然 記

/   49.不殺生について  前稿で「浄と不浄について」を書きながら、不殺生についてもっと考えてみたいという気持が強くなってきた。「24.戒、とくに不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒について」の稿では、仏教の一部にある肉食禁止は中国伝来と記した...
如是ということ

48.浄と不浄について  神谷湛然 記

/   48.浄と不浄について 仏教思想のなかには、肉食や飲酒・妻帯は汚らわしいもの・不浄なものとされ、菜食・禁酒・不淫は浄なるものとするのがある。禅宗が尊ぶとされる楞伽経(りょうがきょう)には、肉や酒・五葷(ごくん)と呼ばれる臭いにおいの...