経典・経論 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 / 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 ‘なぜ、あらゆる人々に坐禅を勧めるのか’ 原(たず)ぬるに夫(そ)れ、道本円通(どうもとえんづう)、いかでか修証を仮(か)らん。宗乗自在、なんぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん。いわん... 2024.05.30 経典・経論
経典・経論 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 / 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 しかあるがごとく、人もし仏道を修証するに、得一法通一法なり、遇一行修一行なり。(このようにして、人がもし生身のいのちを親密に行じ悟りを証するとき、一つの生身のいのちを獲得し、一つの生身... 2024.05.26 経典・経論
経典・経論 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 / 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 うを水をゆくに、ゆけども水のきはなく、鳥そらをとぶに、とぶといへどもそらのきはなし。(魚が水のなかを泳ぎ行く時、どこまで泳ぎ行っても果てしなく水が無限に広がり、鳥が空を飛ぶ時、どこまで... 2024.05.25 経典・経論
経典・経論 17.正法眼蔵 現成公案神谷湛然 意訳その4 / 17.正法眼蔵 現成公案その4 神谷湛然 意訳 身心に法いまだ参飽(さんぼう)せざるには、法すでにたれりとおぼゆ。法もし身心に充足すれば、ひとかたはたらずとおぼゆるなり。(自己の身心が生身のいのちにまだ至っていないとき、生身のい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 16.正法眼蔵 現成公案その3 神谷湛然 意訳 / 16.正法眼蔵 現成公案その3 たき木はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。(たき木は燃えて灰になれば、決して灰からたき木に戻ることはない。しかれども、生身のいのちとい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 15.正法眼蔵 現成公案その2 神谷湛然 意訳 / 15.正法眼蔵 現成公案その2 仏道をならふといふは、自己をならふ也。自己をならふといふは、自己をわするるなり。自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。(生身のいのちを学ぶとは、自己とは何たるかを学ぶことである。自己とは何か... 2024.05.23 経典・経論
経典・経論 14.正法眼蔵 現成公案その1 神谷湛然 意訳 / 14.正法眼蔵 現成公案(げんじょうこうあん)その1 神谷湛然 意訳 * * 「正しい教えの眼目」 ‘いかに生きるべきか’ * * 諸法の仏法なる時節、すなはち迷悟あり修行あり、生あり死あり、諸仏あり衆生あり... 2024.05.23 経典・経論
如是ということ 51.三界六道について 神谷湛然 記 / 51.三界六道について 前稿で、三界六道について触れたが、さらに考えてみたいと思う。 まず、三界である。欲界とは、欲望にとらわれた世界とされる。欲には五欲という五つの欲に分けられるとされ、一つの解釈は、眼・耳・鼻・舌・身の五つの感... 2024.05.19 如是ということ
如是ということ 50.輪廻について 神谷湛然 記 / 50.輪廻について 輪廻は、仏教も含めたインド思想の重要なキーワードとなっている。アーリア人のもたらしたヒンズー教に源泉があるとされ、のちに生まれてきた仏教やジャイナ教に多大な影響を与えて、詳しく展開されることになったといわれる... 2024.05.17 如是ということ
如是ということ 49.不殺生について 神谷湛然 記 / 49.不殺生について 前稿で「浄と不浄について」を書きながら、不殺生についてもっと考えてみたいという気持が強くなってきた。「24.戒、とくに不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒について」の稿では、仏教の一部にある肉食禁止は中国伝来と記した... 2024.05.08 如是ということ
如是ということ 48.浄と不浄について 神谷湛然 記 / 48.浄と不浄について 仏教思想のなかには、肉食や飲酒・妻帯は汚らわしいもの・不浄なものとされ、菜食・禁酒・不淫は浄なるものとするのがある。禅宗が尊ぶとされる楞伽経(りょうがきょう)には、肉や酒・五葷(ごくん)と呼ばれる臭いにおいの... 2024.05.04 如是ということ
如是ということ 47.‘正しい’とは? 神谷湛然 記 / 47.‘正しい’とは? これは正しい、とかそれは間違っている、とか、相変わらず安易に黒白をつけたがる風潮のようである。 4月冒頭(24年)、静岡県の川勝知事が突如6月辞職表明した(のちの9日に議会に辞職願いが提出されて4月末日失職... 2024.04.11 如是ということ
経典・経論 13.‘一心一切法 一切法一心’とは 神谷湛然 記 / 13.‘一心一切法 一切法一心’とは 仏典に「一心一切法 一切法一心」ということばがある。現代風にいえば、‘一心’からすべての世界は生まれ、すべての世界は‘一心’にある、ということである。では、‘一心’とは何だろうか。 仏教界での... 2024.04.05 経典・経論
如是ということ 46.‘当たり前’に思う 神谷湛然 記 / 46.‘当たり前’に思う ‘当たり前’という言葉は、疑うことなく全く当然のことだという意味で使われていることは間違いないだろう。 青い空、青い海、緑の風景が目に入り、不自由なく空気を呼吸して歩いている。そして、これが永遠不変のもの... 2024.03.28 如是ということ
経典・経論 12.‘空’と観世音菩薩: 再び般若心経を読む 神谷湛然 記 / 12.‘空’と観世音菩薩: 再び般若心経を読む 般若心経はよく耳にするポピュラーなお経だ。しかし、‘空’とか‘無’とかいう文字が何度も出てくるので、読むたびにネガティブな感じが私にはしてしまいそうである。 般若心経は、‘色即是空 ... 2024.02.21 経典・経論