経典・経論 28.年頭にあたって:自由なる飛翔へ・・・金剛般若経を読んで 神谷湛然 記 / 28.年頭にあたって:自由なる飛翔へ・・・ 金剛般若経を読んで 2025年は金剛般若経に因んで、「自由なる飛翔へ」と題して書き始めたいと思います。 金剛般若経は、あの有名な般若心経よりも古く、紀元1世紀から2世紀初めごろに成立したとい... 2025.01.01 経典・経論
経典・経論 27.般若心経 神谷湛然 改訳 / 27.般若心経 改訳 * * 真実者の智慧の核心を要略して説く * * 自在なるありようを自身に実現しようとして励んでいる求道者が自在なる智慧の修行を深めていくなかで、一切と自分が一枚に融け合って、一切の... 2024.12.01 経典・経論
経典・経論 26.妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈 神谷湛然 改訳 / 26.妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈 神谷湛然 改訳 世界は咲き乱れる蓮の花のごとく不可思議なありように輝いていることを述べる教え 自由自在なるありようが普く働いていることを詩にして歌う 世界の不可思議なありさまを見通... 2024.11.30 経典・経論
経典・経論 25.証道歌その3 神谷湛然 意訳 / 25.証道歌その3 神谷湛然 意訳 <証道歌 41> 或いは是、或いは非、人識らず、逆行順行天も測ること莫し。 吾れ早く曽(かつ)て多劫を經て修す、是れ等閑に相誑惑(おうわく)するにあらず。 ()意訳) なにが是なのか、なにが... 2024.06.13 経典・経論
経典・経論 24.証道歌その2 神谷湛然 意訳 / 24.証道歌その2 神谷湛然 意訳 <証道歌 21> 我師然燈佛(ねんとうぶつ)に見(まみ)ゆることを得て、多劫(たごう)曾(かつ)て忍辱仙(にんにくせん)と爲る。 幾囘(いくたび)か生じ幾囘か死す、生死悠々として定止(じょうし... 2024.06.07 経典・経論
経典・経論 23.証道歌その1 神谷湛然 意訳 / 23.証道歌その1 神谷湛然 意訳 * * ‘さとりのうた’ 永嘉大師(ようかだいし)作 * * <証道歌 1> 君見ずや、絶學無爲の閑道人(かんどうにん)。 妄想を除かず、眞を求めず、無明の實性、卽... 2024.06.04 経典・経論
経典・経論 22.普勧坐禅儀その3 神谷湛然 意訳 / 22.普勧坐禅儀その3 神谷湛然 意訳 嘗(かつ)て観る、超凡越聖(ちょうぼんおっしょう)、坐脱立亡(ざだつりゅうぼう)も、この力に一任することを。いわんや、また、指竿針鎚(しかんしんつい)を拈(ねん)ずるの転機、払拳棒喝を(ほ... 2024.06.01 経典・経論
経典・経論 21.普勧坐禅儀その2 神谷湛然 意訳 / 21.普勧坐禅儀その2 神谷湛然 意訳 夫(そ)れ、参禅は、静室(じょうしつ)宜(よろ)しく、飲食節(せつ)あり。諸縁を放捨(ほうしゃ)し、万事を休息して、善悪を思わず、是非を管することなかれ。心意識の運転を停め、念想観の測量(... 2024.05.31 経典・経論
経典・経論 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 / 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 ‘なぜ、あらゆる人々に坐禅を勧めるのか’ 原(たず)ぬるに夫(そ)れ、道本円通(どうもとえんづう)、いかでか修証を仮(か)らん。宗乗自在、なんぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん。いわん... 2024.05.30 経典・経論
経典・経論 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 / 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 しかあるがごとく、人もし仏道を修証するに、得一法通一法なり、遇一行修一行なり。(このようにして、人がもし生身のいのちを親密に行じ悟りを証するとき、一つの生身のいのちを獲得し、一つの生身... 2024.05.26 経典・経論
経典・経論 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 / 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 うを水をゆくに、ゆけども水のきはなく、鳥そらをとぶに、とぶといへどもそらのきはなし。(魚が水のなかを泳ぎ行く時、どこまで泳ぎ行っても果てしなく水が無限に広がり、鳥が空を飛ぶ時、どこまで... 2024.05.25 経典・経論
経典・経論 17.正法眼蔵 現成公案神谷湛然 意訳その4 / 17.正法眼蔵 現成公案その4 神谷湛然 意訳 身心に法いまだ参飽(さんぼう)せざるには、法すでにたれりとおぼゆ。法もし身心に充足すれば、ひとかたはたらずとおぼゆるなり。(自己の身心が生身のいのちにまだ至っていないとき、生身のい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 16.正法眼蔵 現成公案その3 神谷湛然 意訳 / 16.正法眼蔵 現成公案その3 たき木はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。(たき木は燃えて灰になれば、決して灰からたき木に戻ることはない。しかれども、生身のいのちとい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 15.正法眼蔵 現成公案その2 神谷湛然 意訳 / 15.正法眼蔵 現成公案その2 仏道をならふといふは、自己をならふ也。自己をならふといふは、自己をわするるなり。自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。(生身のいのちを学ぶとは、自己とは何たるかを学ぶことである。自己とは何か... 2024.05.23 経典・経論
経典・経論 14.正法眼蔵 現成公案その1 神谷湛然 意訳 / 14.正法眼蔵 現成公案(げんじょうこうあん)その1 神谷湛然 意訳 * * 「正しい教えの眼目」 ‘いかに生きるべきか’ * * 諸法の仏法なる時節、すなはち迷悟あり修行あり、生あり死あり、諸仏あり衆生あり... 2024.05.23 経典・経論