如是ということ

64.教育勅語に思う  神谷湛然 記

/  64.教育勅語に思う  今日は建国記念日(2025年2月11日)。戦前の起源説である。神武天皇が国をつくった日とされている。古代史を読み漁った私からすれば疑問の多いところである。それはともかく、この日にちなんで、戦前天皇にゆかりの深い...
経典・経論

29.‘三界有一心 心外無別法 心仏及衆生 是三無差別’  神谷湛然 解訳

/29.‘三界有一心 心外無別法 心仏及衆生 是無三差別是’ 解訳  ‘三界有一心 心外無別法 心仏及衆生 是無三差別是’(華厳経より)(解訳) ‘世界の一切は宇宙光明である。 宇宙光明の他に存在は無い。 宇宙光明と真なる姿、及び生きとし生...
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63.選択的夫婦別姓について思う  神谷湛然 記

/63.選択的夫婦別姓について思う  選択的夫婦別姓が今国会で大きな問題の一つとなっている。私は結婚して妻と生活しているが、籍に入らずに妻と内縁関係となっている。だから、私も妻も生まれた時からの姓名を持っている。ここ最近、私たち夫婦のような...
如是ということ

62.‘イゾラド’に思う  神谷湛然 記

/  62.‘イゾラド’に思う  先日(25.1.08)、NHKでイゾラドの番組を見た。アマゾン奥地に住む原住民の話だった。 イゾラドとは、文明とは接触のない未知の先住民ということだという。スマホヤパソコンはおろか、服や靴さえも身につけてい...
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61.‘障碍ではなく、あらゆる人に活躍の場を’  神谷湛然 記

/61.‘障碍ではなく、あらゆる人に活躍の場を’  年明け早々のヤフーニュースに、聴覚障碍者を積極的に採用しているコーヒーショップのスタバの記事があった。記事の前半は、長野市にあるスタバの店で働いている30代の聴覚障害の女性店員への取材記事...
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60.事実は何か?  神谷湛然 記

/  60.事実は何か?  昨年の報道やSNSをめぐる問題で改めて気になるところがあったので、そのことについて書いてみたいと思う。私のブログの「47.‘正しい’とは?」の続編といえるかもしれない。 ウクライナやガザの戦争、アメリカや中国をは...
経典・経論

28.年頭にあたって:自由なる飛翔へ・・・金剛般若経を読んで  神谷湛然 記

/  28.年頭にあたって:自由なる飛翔へ・・・ 金剛般若経を読んで 2025年は金剛般若経に因んで、「自由なる飛翔へ」と題して書き始めたいと思います。 金剛般若経は、あの有名な般若心経よりも古く、紀元1世紀から2世紀初めごろに成立したとい...
経典・経論

27.般若心経  神谷湛然 改訳

/  27.般若心経 改訳    *    *   真実者の智慧の核心を要略して説く    *    *  自在なるありようを自身に実現しようとして励んでいる求道者が自在なる智慧の修行を深めていくなかで、一切と自分が一枚に融け合って、一切の...
経典・経論

26.妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈  神谷湛然 改訳

/  26.妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈  神谷湛然 改訳   世界は咲き乱れる蓮の花のごとく不可思議なありように輝いていることを述べる教え      自由自在なるありようが普く働いていることを詩にして歌う  世界の不可思議なありさまを見通...
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59.谷川俊太郎の「生きる」を読んで  神谷湛然 記

/  59.谷川俊太郎の「生きる」を読んで     *    *   生きる          谷川俊太郎 生きているということいま生きているということそれはのどがかわくということ木もれ陽がまぶしいということふっと或るメロディを思い出すとい...
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58.業(ごう)ということ  神谷湛然 記

/  58.業(ごう)ということ  業(ごう)ということばを仏教でよく使われている。インドではそれを‘カルマ’と呼んでいる。 不治の病になったのは業が深いからだ、とか、こんなみじめな境遇になったのは自分の為した業の報いだ、とかなど、ネガティ...
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57.魂は存在するのか  神谷湛然 記

/  57.魂は存在するのか  宗教の世界において、よく用いられている‘魂’ということについて考えていきたいと思う。 宗教界でよく使われる‘魂’の定義は、肉体が滅びても存在し続けているもので、永遠不滅のものだとされる。いわゆる霊魂と同義語と...
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56.煩悩について  神谷湛然 記

/  56.煩悩について  煩悩と聞くと、よくないイメージを抱く人は多いかもしれない。‘わずらいなやむ’ということだから、言葉からしてマイナスの感じになるのはやむを得ないかもしれない。そもそも、その言葉を生み出した仏教からしてよろしくない意...
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55.先祖供養と‘たたり’  神谷湛然 記

/  55.先祖供養と‘たたり’  まもなく、お盆のシーズンとなっている。亡くなった家族を偲んでお墓参りする光景が今年も繰り広げられるでしょう。この機会に、先祖供養の意味を改めて考えてみたいと思う。 宗教の世界では、天国とか浄土、あるいは地...
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54.意馬心猿に思う  神谷湛然 記

/1  54.意馬心猿に思う  意馬心猿ということばが仏教でよく用いられる。走り回る馬のように、騒ぎ立てる猿のように、心が落ち着かなくて騒がしい様子のことだとされている。グーグルを検索すると、「煩悩や情欲・妄念のために、心が混乱して落ち着か...