如是ということ 56.煩悩について 神谷湛然 記 / 56.煩悩について 煩悩と聞くと、よくないイメージを抱く人は多いかもしれない。‘わずらいなやむ’ということだから、言葉からしてマイナスの感じになるのはやむを得ないかもしれない。そもそも、その言葉を生み出した仏教からしてよろしくない意... 2024.10.04 如是ということ
如是ということ 55.先祖供養と‘たたり’ 神谷湛然 記 / 55.先祖供養と‘たたり’ まもなく、お盆のシーズンとなっている。亡くなった家族を偲んでお墓参りする光景が今年も繰り広げられるでしょう。この機会に、先祖供養の意味を改めて考えてみたいと思う。 宗教の世界では、天国とか浄土、あるいは地... 2024.08.06 如是ということ
如是ということ 54.意馬心猿に思う 神谷湛然 記 /1 54.意馬心猿に思う 意馬心猿ということばが仏教でよく用いられる。走り回る馬のように、騒ぎ立てる猿のように、心が落ち着かなくて騒がしい様子のことだとされている。グーグルを検索すると、「煩悩や情欲・妄念のために、心が混乱して落ち着か... 2024.08.01 如是ということ
如是ということ 53.利他ということ 神谷湛然 記 / 53.利他ということ 利他ということばは一見、とてもよいことのように思える。他人に思いやりの心をもつ、困っている人を手助けする、世のため人のために尽くす・・・。仏教の世界でも‘自未得度先度他(じみとくどせんどた)’ということばがある... 2024.07.17 如是ということ
如是ということ 52.‘生身のいのち’とフランシスコ・ザビエル 神谷湛然 記 / 52.‘生身のいのち’とフランシスコ・ザビエル 神谷湛然 記 「正法眼蔵」‘現成公案’、「普勧坐禅儀」、「証道歌」を私は意訳するとき、‘生身のいのち’という言葉をキーワードとして多用している。禅宗とか仏教の枠を越えてキリスト教や... 2024.07.06 如是ということ
経典・経論 25.証道歌その3 神谷湛然 意訳 / 25.証道歌その3 神谷湛然 意訳 <証道歌 41> 或いは是、或いは非、人識らず、逆行順行天も測ること莫し。 吾れ早く曽(かつ)て多劫を經て修す、是れ等閑に相誑惑(おうわく)するにあらず。 ()意訳) なにが是なのか、なにが... 2024.06.13 経典・経論
経典・経論 24.証道歌その2 神谷湛然 意訳 / 24.証道歌その2 神谷湛然 意訳 <証道歌 21> 我師然燈佛(ねんとうぶつ)に見(まみ)ゆることを得て、多劫(たごう)曾(かつ)て忍辱仙(にんにくせん)と爲る。 幾囘(いくたび)か生じ幾囘か死す、生死悠々として定止(じょうし... 2024.06.07 経典・経論
経典・経論 23.証道歌その1 神谷湛然 意訳 / 23.証道歌その1 神谷湛然 意訳 * * ‘さとりのうた’ 永嘉大師(ようかだいし)作 * * <証道歌 1> 君見ずや、絶學無爲の閑道人(かんどうにん)。 妄想を除かず、眞を求めず、無明の實性、卽... 2024.06.04 経典・経論
経典・経論 22.普勧坐禅儀その3 神谷湛然 意訳 / 22.普勧坐禅儀その3 神谷湛然 意訳 嘗(かつ)て観る、超凡越聖(ちょうぼんおっしょう)、坐脱立亡(ざだつりゅうぼう)も、この力に一任することを。いわんや、また、指竿針鎚(しかんしんつい)を拈(ねん)ずるの転機、払拳棒喝を(ほ... 2024.06.01 経典・経論
経典・経論 21.普勧坐禅儀その2 神谷湛然 意訳 / 21.普勧坐禅儀その2 神谷湛然 意訳 夫(そ)れ、参禅は、静室(じょうしつ)宜(よろ)しく、飲食節(せつ)あり。諸縁を放捨(ほうしゃ)し、万事を休息して、善悪を思わず、是非を管することなかれ。心意識の運転を停め、念想観の測量(... 2024.05.31 経典・経論
経典・経論 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 / 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 ‘なぜ、あらゆる人々に坐禅を勧めるのか’ 原(たず)ぬるに夫(そ)れ、道本円通(どうもとえんづう)、いかでか修証を仮(か)らん。宗乗自在、なんぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん。いわん... 2024.05.30 経典・経論
経典・経論 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 / 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 しかあるがごとく、人もし仏道を修証するに、得一法通一法なり、遇一行修一行なり。(このようにして、人がもし生身のいのちを親密に行じ悟りを証するとき、一つの生身のいのちを獲得し、一つの生身... 2024.05.26 経典・経論
経典・経論 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 / 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 うを水をゆくに、ゆけども水のきはなく、鳥そらをとぶに、とぶといへどもそらのきはなし。(魚が水のなかを泳ぎ行く時、どこまで泳ぎ行っても果てしなく水が無限に広がり、鳥が空を飛ぶ時、どこまで... 2024.05.25 経典・経論
経典・経論 17.正法眼蔵 現成公案神谷湛然 意訳その4 / 17.正法眼蔵 現成公案その4 神谷湛然 意訳 身心に法いまだ参飽(さんぼう)せざるには、法すでにたれりとおぼゆ。法もし身心に充足すれば、ひとかたはたらずとおぼゆるなり。(自己の身心が生身のいのちにまだ至っていないとき、生身のい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 16.正法眼蔵 現成公案その3 神谷湛然 意訳 / 16.正法眼蔵 現成公案その3 たき木はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。(たき木は燃えて灰になれば、決して灰からたき木に戻ることはない。しかれども、生身のいのちとい... 2024.05.24 経典・経論