如是ということ

47.‘正しい’とは?  神谷湛然 記

/   47.‘正しい’とは?  これは正しい、とかそれは間違っている、とか、相変わらず安易に黒白をつけたがる風潮のようである。 4月冒頭(24年)、静岡県の川勝知事が突如6月辞職表明した(のちの9日に議会に辞職願いが提出されて4月末日失職...
経典・経論

13.‘一心一切法 一切法一心’とは  神谷湛然 記

/   13.‘一心一切法 一切法一心’とは  仏典に「一心一切法 一切法一心」ということばがある。現代風にいえば、‘一心’からすべての世界は生まれ、すべての世界は‘一心’にある、ということである。では、‘一心’とは何だろうか。 仏教界での...
如是ということ

46.‘当たり前’に思う  神谷湛然 記

/   46.‘当たり前’に思う  ‘当たり前’という言葉は、疑うことなく全く当然のことだという意味で使われていることは間違いないだろう。 青い空、青い海、緑の風景が目に入り、不自由なく空気を呼吸して歩いている。そして、これが永遠不変のもの...
経典・経論

12.‘空’と観世音菩薩: 再び般若心経を読む  神谷湛然 記

/   12.‘空’と観世音菩薩: 再び般若心経を読む  般若心経はよく耳にするポピュラーなお経だ。しかし、‘空’とか‘無’とかいう文字が何度も出てくるので、読むたびにネガティブな感じが私にはしてしまいそうである。 般若心経は、‘色即是空 ...
如是ということ

45.‘ミス日本’に思う  神谷湛然 記

/   45.‘ミス日本’に思う  先日22日に、第56回ミス日本コンテストにウクライナ人を両親に持つ女性がグランプリに選ばれた。彼女は5歳の時に両親と共に名古屋に移住してそこで育ち、22年に日本に帰化したという。15年に、ミスユニバース・...
如是ということ

44.‘あなたは祖国のために戦いますか’に思う  神谷湛然 記

/   44.‘あなたは祖国のために戦いますか’に思う  19日(24年1月)に、ジャーナリストの桜井よし子氏が‘あなたは祖国のために戦いますか’とsnsしてネット上で炎上しているようだ。彼女が懇意にしているある大学の教授が学生たちに国防意...
如是ということ

43.極楽ということ  神谷湛然 記

/   43.極楽ということ  仏典の一つに阿弥陀経というお経がある。そのはじめあたりを私なりに意訳して以下に示してみる。  ‘その時、釈尊は智慧第一と称される高弟のシャーリプトラに話された。ここからはるか何十億何百億もの離れたところに極楽...
如是ということ

42.祈るということ  神谷湛然 記

/   42.祈るということ  前稿では、能登地震と羽田事故のことを書いたが、新春の初詣でにちなんで、祈るということについて書いてみたい。 せっかく、新年に当たって良き年となりますよう無事と幸せを祈ったのに、もしくは祈ろうとしたのに、しょっ...
如是ということ

41.能登地震と羽田事故  神谷湛然 記

/ 41.能登地震と羽田事故  新春早々、大変な事態である。元日の能登地震と翌日2日の羽田空港での日航機と海上保安庁機との衝突炎上事故である。 能登地震については、昨年5月にも震度6の地震があったばかりなのだが、専門家の間ではだんだん収束し...
如是ということ

40.年頭にあたって: ‘神仏習合’は日本人の生み出したすばらしい思想  神谷湛然 記

/   40.年頭にあたって: ‘神仏習合’は日本人が生み出したすばらしい思想       *    *  明けまして、おめでとうございます。  皆さまにとって良き年でありますよう、祈念申し上げます。        2024年1月1日   ...
如是ということ

39.過去の‘栄光’に取り憑かれた人に思う  神谷湛然 記

/   39.過去の‘栄光’に取り憑かれた人に思う  ‘祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりあり。おごれるもの久しからず、ただ春の夢のごとし。’  平家物語の有名な書き出し文である。平安時代末期に流行っ...
経典・経論

四法印  神谷湛然 訳

/      四法印    湛然 訳  諸行無常 (すべてのもの、物も心もあらゆるものは永遠に変わらないというものはなく、万物は流転して生成発展し、日々刻々と転変して新たである)  諸法無我 (すべての物質世界・感覚世界・精神世界などあらゆ...
如是ということ

38.年末に思う  神谷湛然 記

/   38.年末に思う  まもなく2023年も暮れようとしている。毎年この時期になると年賀状のことが気になってくる。どんな内容にしようか、作製のための道具の準備、住所・名前のチェック、かかる経費や手間など思って多少気が重くなる。古い世代の...
如是ということ

37.‘かぐや姫’に思う  神谷湛然 記

/   37.‘かぐや姫’に思う  「竹取物語」という、平安時代に書かれたといわれる物語がある。‘かぐや姫’で有名な作品である。私はここ最近、大和朝廷成立前夜から平安にかけての日本古代史に深い興味を覚えて関連の本を何冊か読み、そこから「竹取...
如是ということ

36.‘生きているだけでラッキー’  (神谷湛然 記)

/   36.‘生きているだけでラッキー’  先日(9月29日)の昼ごはんの時、妻から‘りおちゃん’のyoutubeを聞いてみてといわれた。‘りおちゃん’は6歳の女の子だが、先天性疾患で4回ほど死にかけ、側弯症の手術で神経が傷ついて歩けなく...