如是ということ 53.利他ということ 神谷湛然 記 / 53.利他ということ 利他ということばは一見、とてもよいことのように思える。他人に思いやりの心をもつ、困っている人を手助けする、世のため人のために尽くす・・・。仏教の世界でも‘自未得度先度他(じみとくどせんどた)’ということばがある... 2024.07.17 如是ということ
如是ということ 52.‘生身のいのち’とフランシスコ・ザビエル 神谷湛然 記 / 52.‘生身のいのち’とフランシスコ・ザビエル 神谷湛然 記 「正法眼蔵」‘現成公案’、「普勧坐禅儀」、「証道歌」を私は意訳するとき、‘生身のいのち’という言葉をキーワードとして多用している。禅宗とか仏教の枠を越えてキリスト教や... 2024.07.06 如是ということ
経典・経論 25.証道歌その3 神谷湛然 意訳 / 25.証道歌その3 神谷湛然 意訳 <証道歌 41> 或いは是、或いは非、人識らず、逆行順行天も測ること莫し。 吾れ早く曽(かつ)て多劫を經て修す、是れ等閑に相誑惑(おうわく)するにあらず。 ()意訳) なにが是なのか、なにが... 2024.06.13 経典・経論
経典・経論 24.証道歌その2 神谷湛然 意訳 / 24.証道歌その2 神谷湛然 意訳 <証道歌 21> 我師然燈佛(ねんとうぶつ)に見(まみ)ゆることを得て、多劫(たごう)曾(かつ)て忍辱仙(にんにくせん)と爲る。 幾囘(いくたび)か生じ幾囘か死す、生死悠々として定止(じょうし... 2024.06.07 経典・経論
経典・経論 23.証道歌その1 神谷湛然 意訳 / 23.証道歌その1 神谷湛然 意訳 * * ‘さとりのうた’ 永嘉大師(ようかだいし)作 * * <証道歌 1> 君見ずや、絶學無爲の閑道人(かんどうにん)。 妄想を除かず、眞を求めず、無明の實性、卽... 2024.06.04 経典・経論
経典・経論 22.普勧坐禅儀その3 神谷湛然 意訳 / 22.普勧坐禅儀その3 神谷湛然 意訳 嘗(かつ)て観る、超凡越聖(ちょうぼんおっしょう)、坐脱立亡(ざだつりゅうぼう)も、この力に一任することを。いわんや、また、指竿針鎚(しかんしんつい)を拈(ねん)ずるの転機、払拳棒喝を(ほ... 2024.06.01 経典・経論
経典・経論 21.普勧坐禅儀その2 神谷湛然 意訳 / 21.普勧坐禅儀その2 神谷湛然 意訳 夫(そ)れ、参禅は、静室(じょうしつ)宜(よろ)しく、飲食節(せつ)あり。諸縁を放捨(ほうしゃ)し、万事を休息して、善悪を思わず、是非を管することなかれ。心意識の運転を停め、念想観の測量(... 2024.05.31 経典・経論
経典・経論 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 / 20.普勧坐禅儀その1 神谷湛然 意訳 ‘なぜ、あらゆる人々に坐禅を勧めるのか’ 原(たず)ぬるに夫(そ)れ、道本円通(どうもとえんづう)、いかでか修証を仮(か)らん。宗乗自在、なんぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん。いわん... 2024.05.30 経典・経論
経典・経論 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 / 19.正法眼蔵 現成公案その6 神谷湛然 意訳 しかあるがごとく、人もし仏道を修証するに、得一法通一法なり、遇一行修一行なり。(このようにして、人がもし生身のいのちを親密に行じ悟りを証するとき、一つの生身のいのちを獲得し、一つの生身... 2024.05.26 経典・経論
経典・経論 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 / 18.正法眼蔵 現成公案その5 神谷湛然 意訳 うを水をゆくに、ゆけども水のきはなく、鳥そらをとぶに、とぶといへどもそらのきはなし。(魚が水のなかを泳ぎ行く時、どこまで泳ぎ行っても果てしなく水が無限に広がり、鳥が空を飛ぶ時、どこまで... 2024.05.25 経典・経論
経典・経論 17.正法眼蔵 現成公案神谷湛然 意訳その4 / 17.正法眼蔵 現成公案その4 神谷湛然 意訳 身心に法いまだ参飽(さんぼう)せざるには、法すでにたれりとおぼゆ。法もし身心に充足すれば、ひとかたはたらずとおぼゆるなり。(自己の身心が生身のいのちにまだ至っていないとき、生身のい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 16.正法眼蔵 現成公案その3 神谷湛然 意訳 / 16.正法眼蔵 現成公案その3 たき木はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。(たき木は燃えて灰になれば、決して灰からたき木に戻ることはない。しかれども、生身のいのちとい... 2024.05.24 経典・経論
経典・経論 15.正法眼蔵 現成公案その2 神谷湛然 意訳 / 15.正法眼蔵 現成公案その2 仏道をならふといふは、自己をならふ也。自己をならふといふは、自己をわするるなり。自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。(生身のいのちを学ぶとは、自己とは何たるかを学ぶことである。自己とは何か... 2024.05.23 経典・経論
経典・経論 14.正法眼蔵 現成公案その1 神谷湛然 意訳 / 14.正法眼蔵 現成公案(げんじょうこうあん)その1 神谷湛然 意訳 * * 「正しい教えの眼目」 ‘いかに生きるべきか’ * * 諸法の仏法なる時節、すなはち迷悟あり修行あり、生あり死あり、諸仏あり衆生あり... 2024.05.23 経典・経論
如是ということ 51.三界六道について 神谷湛然 記 / 51.三界六道について 前稿で、三界六道について触れたが、さらに考えてみたいと思う。 まず、三界である。欲界とは、欲望にとらわれた世界とされる。欲には五欲という五つの欲に分けられるとされ、一つの解釈は、眼・耳・鼻・舌・身の五つの感... 2024.05.19 如是ということ