如是ということ

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32.‘奇跡のバックホーム’について  (神谷湛然 記)

/   32.‘奇跡のバックホーム’について  元阪神の横田慎太郎さんが先月(23年7月)に亡くなった。享年28歳だという。私は彼をそれまでまったく知らなかった。テレビで彼の訃報が大きく伝えられて、それでもって彼を知った。しかし、テレビで彼...
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31.憲法9条について  (神谷湛然 記)

/   31.憲法9条について  日本国憲法改正論議の核心となっている第9条について考えてみたいと思う。まず、その条文をみてみよう。 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は...
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30.再び、平和について  (神谷湛然 記)

/   30.再び、平和について  最近、日本では敵地攻撃能力の保持とか集団自衛権の必要性が当然視されている。中国や北朝鮮、ロシアを念頭にしているといわれている。一見、戦争抑止につながるように思えて、実はなんの役にも立たないことを述べていき...
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29.平和について  (神谷湛然 記)

/   29.平和について  ‘平和’について懐疑的な論調がここ最近出ている。今にも東アジアでも戦争が起こりそうな気配である。昨年(22年)2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降、さらに世界的な軍事的緊張が高まってきている。そこに核兵器...
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28.科学と宗教について  (神谷湛然 記)

/   28.科学と宗教について  科学と宗教との関係はヨーロッパ中世から大きな問題となっていた。その有名な事件がガリレオ・ガリレイによる地動説に対するキリスト教会からの弾圧であろう。16世紀前半から17世紀前半にかけて生きたイタリア人のガ...
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27.再び、臓器移植について  (神谷湛然 記)

/   27.再び、臓器移植について  私は15年程前に左目に白内障手術を受けてアクリルの人口レンズが入っている。手術後5年間、毎日抗炎症のためのステロイド点眼をした。異物に対する‘拒絶反応’を抑えるためであった。それ以降は手術後のケアは必...
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26.臓器移植について  (神谷湛然 記)

/   26.臓器移植について  最近、海外での臓器移植が問題になっている。特に腎臓移植が多く、仲介団体を介して移植手術を受けやすいとされる医療後進国で行われることがほとんどだといわれる。ところが、数千万円もの仲介団体に支払ったにも関わらず...
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25.人権について  (神谷湛然 記)

/   25.人権について  ある日、行政書士のための勉強をしている妻から人権の話があった。テキストに、人権とは生まれながらにして誰もが持っている権利だと書いてあるという。そこから憲法や民法などができているという。 私はそれを聞いて懐かしい...
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  24.戒、とくに不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒について  (神谷湛然 記)

/   24.戒、とくに不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒について  十戒というのがキリスト教や仏教などにある。モーゼの十戒は世界的に有名である。その十戒のなかで不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒の三つは古来からよく問題にされてきたのであるが、私もここ...
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23.宗教と政治について  (神谷湛然 記)

/   23.宗教と政治について  宗教が政治に関わることで社会がよくなるという信仰があるようである。 創価学会は公明党をつくり、今では与党の一翼をになって国政に大きな影響力を与えている。イスラム世界ではイスラムを崇拝する国王あるいはイスラ...
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  22.思いについて  (神谷湛然 記)

/   22.思いについて  私と同時期にある修行道場で一緒だったドイツ出身の出家者が坐禅中に沸き起こる思いについて彼が著した本で述べているくだりがあった。  思いはちょうど草原で羊が草を食む風景のようなもので、それを無理に撃退しようとする...
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21.他力について  (神谷湛然 記)

/  21.他力について  「絶対他力」という文言が親鸞を開祖とする浄土真宗でよくもちいられている。念仏は救ってくださいというお願いではなくて、‘地獄に落ちるほかない悪人を阿弥陀仏あなた様にすべて委ねます、それでも地獄に落ちるならそれでも構...
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20.黙照禅について  (神谷湛然 記)

/   20.黙照禅について  黙照禅(もくしょうぜん)は南宋時代の12世紀前半に活躍した宏智正覚(わんししょうがく)の坐禅のやり方で、思慮分別をやめて黙々と坐禅することだとされる。臨済宗の公案という禅問答を使った看話禅(かんなぜん)に対し...
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19.‘父母未生以前’について  (神谷湛然 記)

/   19.‘父母未生以前’について  ‘父母未生以前の面目’という公案がある。臨済宗において最初の関門とされる禅問答である。夏目漱石が円覚寺に参禅したとき、釈宗演から最初に呈示された公案として知られている。漱石は「門」という小説でそのこ...
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18.仏心について  (神谷湛然 記)

/  18.仏心について  仏心ということばは一時流行ったことがあった。戦後文学のなかでも罪を犯した人にも‘仏心’’が存在している、といったものである。極悪非道の悪人みも慈悲の心がある、ということである。‘仏’がいわゆる観音さまというような...