如是ということ

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17.涅槃について  (神谷湛然 記)

/   17.涅槃について  涅槃ということばは仏教ではなじみ深いものである。原語のサンスクリット語でニルヴァーナと言い、すべての煩悩の火が吹き消された状態、すなわち安らぎ、悟りの境地をいうとされる。また、生命の火を吹き消す、ということから...
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16.‘死んで生まれ変わろう’について  (神谷湛然 記)

/    16.‘死んで生まれ変わろう’について  一昨日(22年5月18日)、ショッキングなニュースが飛び込んできた。歌舞伎役者の市川猿之助が両親とともに自殺を図ったらしいとのことであった。両親は発見されてまもなく死亡が確認されたが、猿之...
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15.障碍者について  (神谷湛然 記)

/   15.障碍者について  先日の夕方(23年5月16日)、妻からこんな話を聞いた。 京都の病院からの帰り道で、四条河原町で電車に乗って座っていると、白杖をついた40台とおぼしき男性がよろよろ歩きながら座っている何人かの乗客の膝をさわり...
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14.高齢化社会について  (神谷湛然 記)

/   14.高齢化社会について  日本では100歳以上の人口が2022年9月に、9万526人に達したという。そのうち女性が89%占めるという。そしてあと数年で10万人を超えるといわれる。65歳以上の高齢者の人口は同じく2022年9月に総人...
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13.再び宗教について  (神谷湛然 記)

/   13.再び宗教について  yahooニュースのサイトを閲覧していると、広告欄にある仏教宗派の信仰団体の宣伝があった。クリックして開いてみると以下のように紹介されてあった。  浄土真宗は「在家(ざいけ)の仏教」として知られています。「...
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12.葬式仏教について  (神谷湛然 記)

/   12.葬式仏教について  葬式仏教という単語は仏教に対してネガティブなイメージを感じる人は多いようである。仏教出家者が自信をもって葬式仏教を完全にに肯定している話は私は聞いたことがない。にもかかわらず、仏教出家者のほとんどが実際にや...
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11.‘血の思想’について  (神谷湛然 記)

/   11.‘血の思想’について  オウム真理教の麻原彰晃は、最終解脱をするためには教祖たる自分の肉を体内に入れなければならないと説いていたらしい。ぐたいてきには、女性においてはイニシエーションとして教祖と性交して教祖の精液を体内に入れる...
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10.宗教と人間について  (神谷湛然 記)

/   10.宗教と人間について  2018年7月に麻原彰晃こと松本智津夫は絞首刑にてこの世を去った。2023年3月、大川隆法が病死した。前スタイルを作り出したことで創始者となりえた。者はオウム真理教の創始者であり、後者は幸福の科学の創始者...
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9.再び戦争と人間について  (神谷湛然 記)

/   9.再び戦争と人間について  先日、自民党の重鎮がある講演会で「戦える自衛隊」を訴えた。北朝鮮のミサイル発射や台湾侵攻の危機、ロシアの北方領土でのミサイル訓練などが念頭に発せられたとの報道であった。対外脅威論は今に始まったことではな...
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8.戦争と人間について  (神谷湛然 記)

/   8.戦争と人間について  ここ最近、日本では中国の台湾侵攻や北朝鮮のミサイルへの驚異、そしてロシアによる北海道攻撃への心配まで出てきてもうすぐ東アジアでは戦争が起こるような雰囲気である。 私は以前五味川純平の「戦争と人間」という小説...
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7.‘豊かさ’とはなにか  (神谷湛然 記)

/   7.‘豊かさ’とはなにか  先日4月9日に選挙があった。大阪府知事選と大阪市長選、府議戦、市議選の四つがあって忙しい投票であった。 どこの党派にしろいづれの候補者も共通していえることは、豊かになりましょう、ということであった。大阪で...
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6.‘生きる’ということ  (神谷湛然 記)

/6.‘生きる’ということ  なぜ生まれてきたのか? なぜ生きるのか? なぜ死ぬのか? 死んだらどこへ行くのか?・・・。古今東西の命題である。イエスや釈尊などの賢者がその解答を教えてくれたから納得するというものでもないだろう。道しるべにはな...
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5.再び、‘仏’ということ  (神谷湛然 記)

/  5.再び、‘仏’ということ  前章では、「仏」をめぐるさまざまな観念と、マッサラな目で世界を見ることの難しさを展開したものであった。 今から23年前(2000年)の11月に縁あって広島県にある少林窟道場にお世話になった。道場主である井...
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4.仏ということ  (神谷湛然 記)

/  4.仏ということ   ‘仏’という言葉を耳にした時、人はよく思い浮かべるのは、‘お釈迦様’であろうか。あとはお寺にあるようなさまざまの仏像であろうか。死体を‘ホトケ’と日本ではよく使われている。なにか特別な存在、神ごときありがたきヒト...
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3.[空]から「如是」を考える  (神谷湛然 記))

/  3.から「如是」を考える  般若心経をはじめとする般若系の経典は「空」という概念を用いて教えを展開している。有名な言葉は「色即是空空即是色」であろう。「空」は、実体がないとよく訳されるが、虚無主義・ニヒリズムに陥ってしまいそうな感がし...