如是ということ

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25.人権について  (神谷湛然 記)

/   25.人権について  ある日、行政書士のための勉強をしている妻から人権の話があった。テキストに、人権とは生まれながらにして誰もが持っている権利だと書いてあるという。そこから憲法や民法などができているという。 私はそれを聞いて懐かしい...
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  24.戒、とくに不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒について  (神谷湛然 記)

/   24.戒、とくに不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒について  十戒というのがキリスト教や仏教などにある。モーゼの十戒は世界的に有名である。その十戒のなかで不殺生戒・不飲酒戒・不邪淫戒の三つは古来からよく問題にされてきたのであるが、私もここ...
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23.宗教と政治について  (神谷湛然 記)

/   23.宗教と政治について  宗教が政治に関わることで社会がよくなるという信仰があるようである。 創価学会は公明党をつくり、今では与党の一翼をになって国政に大きな影響力を与えている。イスラム世界ではイスラムを崇拝する国王あるいはイスラ...
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  22.思いについて  (神谷湛然 記)

/   22.思いについて  私と同時期にある修行道場で一緒だったドイツ出身の出家者が坐禅中に沸き起こる思いについて彼が著した本で述べているくだりがあった。  思いはちょうど草原で羊が草を食む風景のようなもので、それを無理に撃退しようとする...
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21.他力について  (神谷湛然 記)

/  21.他力について  「絶対他力」という文言が親鸞を開祖とする浄土真宗でよくもちいられている。念仏は救ってくださいというお願いではなくて、‘地獄に落ちるほかない悪人を阿弥陀仏あなた様にすべて委ねます、それでも地獄に落ちるならそれでも構...
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20.黙照禅について  (神谷湛然 記)

/   20.黙照禅について  黙照禅(もくしょうぜん)は南宋時代の12世紀前半に活躍した宏智正覚(わんししょうがく)の坐禅のやり方で、思慮分別をやめて黙々と坐禅することだとされる。臨済宗の公案という禅問答を使った看話禅(かんなぜん)に対し...
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19.‘父母未生以前’について  (神谷湛然 記)

/   19.‘父母未生以前’について  ‘父母未生以前の面目’という公案がある。臨済宗において最初の関門とされる禅問答である。夏目漱石が円覚寺に参禅したとき、釈宗演から最初に呈示された公案として知られている。漱石は「門」という小説でそのこ...
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18.仏心について  (神谷湛然 記)

/  18.仏心について  仏心ということばは一時流行ったことがあった。戦後文学のなかでも罪を犯した人にも‘仏心’’が存在している、といったものである。極悪非道の悪人みも慈悲の心がある、ということである。‘仏’がいわゆる観音さまというような...
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17.涅槃について  (神谷湛然 記)

/   17.涅槃について  涅槃ということばは仏教ではなじみ深いものである。原語のサンスクリット語でニルヴァーナと言い、すべての煩悩の火が吹き消された状態、すなわち安らぎ、悟りの境地をいうとされる。また、生命の火を吹き消す、ということから...
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16.‘死んで生まれ変わろう’について  (神谷湛然 記)

/    16.‘死んで生まれ変わろう’について  一昨日(22年5月18日)、ショッキングなニュースが飛び込んできた。歌舞伎役者の市川猿之助が両親とともに自殺を図ったらしいとのことであった。両親は発見されてまもなく死亡が確認されたが、猿之...
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15.障碍者について  (神谷湛然 記)

/   15.障碍者について  先日の夕方(23年5月16日)、妻からこんな話を聞いた。 京都の病院からの帰り道で、四条河原町で電車に乗って座っていると、白杖をついた40台とおぼしき男性がよろよろ歩きながら座っている何人かの乗客の膝をさわり...
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14.高齢化社会について  (神谷湛然 記)

/   14.高齢化社会について  日本では100歳以上の人口が2022年9月に、9万526人に達したという。そのうち女性が89%占めるという。そしてあと数年で10万人を超えるといわれる。65歳以上の高齢者の人口は同じく2022年9月に総人...
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13.再び宗教について  (神谷湛然 記)

/   13.再び宗教について  yahooニュースのサイトを閲覧していると、広告欄にある仏教宗派の信仰団体の宣伝があった。クリックして開いてみると以下のように紹介されてあった。  浄土真宗は「在家(ざいけ)の仏教」として知られています。「...
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12.葬式仏教について  (神谷湛然 記)

/   12.葬式仏教について  葬式仏教という単語は仏教に対してネガティブなイメージを感じる人は多いようである。仏教出家者が自信をもって葬式仏教を完全にに肯定している話は私は聞いたことがない。にもかかわらず、仏教出家者のほとんどが実際にや...
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11.‘血の思想’について  (神谷湛然 記)

/   11.‘血の思想’について  オウム真理教の麻原彰晃は、最終解脱をするためには教祖たる自分の肉を体内に入れなければならないと説いていたらしい。ぐたいてきには、女性においてはイニシエーションとして教祖と性交して教祖の精液を体内に入れる...